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田村 寛

田村寛(たむら・ひろし)さんは、高知県いの町鹿敷で紙工房を営む手漉き和紙職人です。

昭和45年生まれ、紙漉きの道に入り、名工・池田喜代太郎氏のもとで技術を学びました。

独立後は、自身の工房で紙づくりに励み、20年以上にわたって伝統技法と自然素材にこだわった和紙の制作を続けています。

代表作のひとつに、楮に杉の皮を漉き込んだ「杉皮入り楮紙」があり、透け感と自然素材の表情が活かされた、独特な風合いが特徴です。また、表具用・美術用・手芸用など、多用途に対応する紙を手がけ、和紙の可能性を広げる活動にも取り組んでいます。

田村さんは、「紙漉きは植物の命をもらって成り立つ仕事」と語り、自然の恵みに感謝しながら、一枚一枚丁寧に漉く姿勢を大切にしています。その紙には、素材の力強さと職人の思いが静かに宿っています。

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