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​土佐和紙の歴史

起源と発展

土佐和紙(とさわし)は、現在の高知県で生産される日本三大和紙(他に美濃和紙・越前和紙)のひとつで、1000年以上の歴史を誇ります。

・平安時代(794~1185年)頃には、すでに土佐地方で紙作りが行われていたと記録に残されています。​​

・特に、四万十川や仁淀川といった清流に恵まれた自然環境が、和紙づくりに理想的であったことが大きな要因です。

・鎌倉・室町時代には、武家社会において文書の需要が高まり、生産が広がりました。

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吉井源太(よしい げんた)

・吉井源太は、1826年(文政9年)に現在の高知県 いの町(旧吾川郡伊野村)に紙漉き業を営む家に生まれました。

・そして1908年(明治41年)1月10日、いの町で83歳の生涯を閉じました。

・「土佐和紙(とさわし)」産業に革新をもたらした人物として、「土佐紙業界の恩人」「紙聖」とも称されています。

近代化・現代の動向

・明治以降は紙産業が機械化・洋紙化の影響を受け、伝統的手漉き和紙産業は縮小傾向になりました。

実際、かつては多数の工房があったものの、2000年代にはかなり数を減らしています。

・しかしその一方で、伝統技術の保存・発展という観点から「手漉き和紙」「修復用和紙」「薄紙(例:土佐典具帖紙)などに注力されています。​

・現在、サステナブルな素材として近代のデザイン用途やアート用途など、新しい使われ方も模索されており、「伝統を守りつつ革新する」流れが生まれています。

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​土佐和紙に触れてみよう

実際に工房での土佐和紙作りを体験してみませんか?
職人の手のぬくもりと、清らかな水に包まれながら、自分の手で和紙を漉く——

そんな贅沢な時間が、ここ高知にはあります。
千年以上続く伝統に触れ、自然素材の美しさを感じる、唯一無二の体験をあなたに。
旅の思い出に、お子様の学びに、大切な人との時間に。
今しかできない「本物の和紙作り」を、ぜひ体感してみてください。

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